こころとからだの整体院開業して5年が経過しました。
その前後、電話に出ると、一度来院された方でした。『田中(仮名)です、覚えていますか?お金返してください』とかなりぶっきらぼうに言われました。そこで、『はい、分りました云々』とお伝えして取りに来ていただくことになりました。

 当初、この方の症状は股関節が痛いという事でした、
ハードルをするように足を上げて開こうとすると痛くてあげられない、
あぐらをかこうとして、脚を開こうとしても開けない、
大股で歩くと鼠蹊部が痛む
こんな感じでした。

施術後の変化は
足を上げて開くことが出来るようになったが、多少痛みが残る
あぐらをかこうとして施術前より20センチ以上足を開くことが出来るようになった
大股で歩くと痛みが多少残る

一か月以上経過していたので受け取りに来ていただいた際に、その後どうしているか尋ねると

当院に来られた後、3件接骨院や整体に行ってみたけど、全く効果が変わらず、お金を返してほしいと訴えたが、
お金も返してもらえないし、症状は全くよくならないのでどうしたものか途方に暮れているとのことでした。

お金を返してもらえない理由は、
一件はHPにもどこにも返金するとは書いていないからお金は返さない
もう一件は、お金は返せないけど二回目の料金を2000円安くする
最後は 本当は良くなってるのに、治ってないとか嘘ついてるんじゃないですか?と責められて本当に悔しいとのこと。

 店舗により、施術をしている代わりにお金をもらう店、働いた時間分お金をもらう店など、ありますが、患者さんはなおしてほしい、治してもらう代わりにお金を払って施術を受けに来てくれるのだから、それに対しての対価を店側は得るべきだと思います。

 極論ですが、少しも変化を出さずにお金のやり取りがあるって、飲食店ならどうですか?食べたい食べ物(治るだとかの変化)出さずにとか、洋服屋なら欲しいものと違った服(効果のない有難いテクニックをしてくれる)を買わされるようなもんです。 だから、今回の3件のお店が全く変化も出さずに返金にも応じないって同情します。

そこで、『皮肉なものですね、唯一変化があった当院には、お金返してもらえて、全く変化がないお店からお金返してもらえないなんて』と伝えると
『ホントそうですよ、もうこのまま一生股関節が痛くて動かなくてもいいと諦めかけています』と言いました。

 そこで私は『でもね、理想と現実の差ってありませんか?田中さんが1回で8割治してほしい、でも現実問題、1回では田中さんの症状が治らないとか、8割まで3回かかるとか現実にありうる話ですよね?このまま理想を追い求めると、田中さんは色々なお店を回って、一回一回お金をはらう、でも一回で理想に届くまでの施術をしてもらえないから、お金を返してほしいとか、というかお金の問題だけならまだしも、本題の股関節の症状が一向に治らなくて不自由な生活を続けることになってしまいませんか?』と伝えると、『確かにそうですね』と納得してくれました。

 また『僕が施術してから、一か月以上たちましたが、股関節の症状は翌日に元通りに戻りましたか?それとも施術した後の変化は続いていますか?』と尋ねると、田中さんは『もとに戻ってません、術後のままです。』と答えました。

 『じゃあ、あぐらも出来ない、歩くとすごく痛い時より、より楽に暮らしているのでは?、一回受けて効果があるならまた受けたら効果があると思いますよ』とこちらが言うと
何かを悟ったようにハッと我に返ったようになり『すみません、やっぱり返金してもらったお金、かえしていいですか?』と田中さんが言われたので、無論丁寧にお断りしました。

 話の流れは大よそこんな感じでした、その後もう少し話すと、田中さんは曲がったことが好きではなく誠実な人という事が分り、こちらが筋を通した話しをすると、一つ一つ理解を示してくれて納得しながら聞いてくれました。
最後には施術を受ける側も治してほしいという、理想をぶつけるだけではなく、受ける側の考え方も大事だという事にも気付いてくれました。

 私は、田中さんが良いなっと思ったのは、納得できなければ返金してほしいと主張するところです。
余所のお店に行った方に良く聞くのが、3回受けたけど全くよくならなかった、何かしてもらったけど、何の検査もなく終わったので、何がどう変わったのか分らなかったと言う声が本当に良くあります。そういう店にあたった時はお金を返してもらうのもいいかなと思います。そういうみせが淘汰されると思うので。

 
結局最後は、田中さんも、気分を害したままではなく普通に帰って行かれたので良かったです。

池袋駅 徒歩一分の整体院 池袋 こころとからだの整体院

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